南蛮漬(読み)なんばんづけ

精選版 日本国語大辞典 「南蛮漬」の意味・読み・例文・類語

なんばん‐づけ【南蛮漬】

〘名〙 油で揚げた魚などを、きざんだネギトウガラシを加えた合わせ酢に漬けたもの。揚げてから漬ける新しい料理法であるからとも、ネギやトウガラシを用いるところからつけられた名ともいう。〔合類日用料理抄(1689)〕

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デジタル大辞泉 「南蛮漬」の意味・読み・例文・類語

なんばん‐づけ【南蛮漬(け)】

から揚げした魚や肉をネギ・唐辛子などを加えた三杯酢に漬けたもの。

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百科事典マイペディア 「南蛮漬」の意味・わかりやすい解説

南蛮漬【なんばんづけ】

魚肉片栗粉をまぶして揚げたものを,トウガラシにネギやタマネギを加えた合わせ酢に漬けたもの。アジワカサギ小魚をおもに使い惣菜(そうざい)料理にされる。油でいためたり,ネギやトウガラシを用いた料理は〈南蛮〉とつけられることが多く,これもその一つ

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世界大百科事典(旧版)内の南蛮漬の言及

【アチャラ漬】より

…前者では,酢に塩を加えて煮返したものにナス,ショウガ,ミョウガ,れんこん,ゴボウ,イワシ,貝類などをつけるとあり,後者では酢,塩に酒を加えて2度沸騰させて冷ましたものに魚のつくり身をつけるとしてある。より古く1689年(元禄2)刊の《合類日用料理指南抄》には南蛮漬の名で書かれており,はじめは南蛮漬と呼ばれ,のちにアチャラ漬というようになったかと思われる。ちなみに,フィリピンやインドネシアでは漬物をアチャラと呼んでいるが,これはペルシア語で漬物をさすアーチャールを語源としており,日本のアチャラも同源と考えられる。…

※「南蛮漬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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