南部信光(読み)なんぶ・のぶみつ

朝日日本歴史人物事典 「南部信光」の解説

南部信光

没年:永和2/天授2.1.23(1376.2.13)
生年:生年不詳
南北朝時代の武将。信政の子。母は工藤氏の娘で加伊寿御前と伝えられる。幼名刀寿丸。薩摩守。奥羽南朝の中心人物で,北畠顕家を助けて活躍した。観応1/正平5(1350)年,祖父政長から陸奥国糠部郡八戸郷(青森県八戸市)などを譲られて家督を継いだ。その後,本領である甲斐国波木井郷(山梨県身延町)に帰った。貞治6/正平22年に同地で,北朝の神大和守と合戦したことが伝えられている。のちに再度八戸郷に帰り,弟政光に家督を譲り,同地で死去。<参考文献>『遠野市史』2巻

(伊藤喜良)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南部信光」の解説

南部信光 なんぶ-のぶみつ

?-1376 南北朝時代の武将。
南部信政の子。父の死により祖父政長の跡をつぎ,陸奥(むつ)八戸(はちのへ)(青森県)を拠点に南朝勢力の中心となった。貞治(じょうじ)6=正平(しょうへい)22年北朝方の神大和守の軍勢を甲斐(かい)(山梨県)波木井(はきい)郷でやぶった。永和2=天授2年1月23日死去。幼名は刀寿丸。通称三郎

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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