単刀直入(読み)タントウチョクニュウ

デジタル大辞泉 「単刀直入」の意味・読み・例文・類語

たんとう‐ちょくにゅう〔タンタウチヨクニフ〕【単刀直入】

[名・形動]一人で刀を持って敵に切り込む意から》直接に要点を突くこと。遠回しでなく、すぐに本題に入ること。また、そのさま。「単刀直入な言い方」
[類語]開けっ広げ開けっ放しざっくばらん明け透けずばり直截ちょくせつ率直開放的あからさまずけずけ大っぴら露骨あらわ赤裸赤裸裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランク歯にきぬ着せぬ直接的ちょくじかじか直接じきじきストレートダイレクトぽんぽん口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばき出しえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切る

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精選版 日本国語大辞典 「単刀直入」の意味・読み・例文・類語

たんとう‐ちょくにゅう タンタウチョクニフ【単刀直入】

〘名〙 (形動)
① ただ一人で刀を執り、敵陣に斬(き)り入ること。また、そのさま。
② 転じて、前置きをぬきにして、ただちに要点に入ること。遠まわしな表現をしないで、直接問題点に触れること。また、そのさま。
※丱余集(1409頃)上・覚禅人求警策語「単刀直入昏蒙去。金色花開鉄樹枝」
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二「単刀直入(タンタウチョクニフ)に書いて了へば、一番簡単だったが」 〔景徳伝燈録

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四字熟語を知る辞典 「単刀直入」の解説

単刀直入

ただ一人で刀を執り、まっしぐらに敵陣に切り込むこと。転じて、前置きをぬきにして、ただちに要点に入ること。遠まわしな表現をしないで、直接問題点に触れること。

[活用] ―な・―に。

[使用例] 単刀直入に書いてしまえば、一番簡単だったが[志賀直哉*暗夜行路|1921~37]

[使用例] はっきりそれと言わないで、自分の知りたいことだけをきき出すのは困難な話だった。それで、この場合は、単刀直入に切り出すよりほか仕方がなかった[松本清張凶器|1958]

[解説] 「単刀」は一ふりの刀という意味

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