博打・博奕(読み)ばくち

精選版 日本国語大辞典 「博打・博奕」の意味・読み・例文・類語

ばく‐ち【博打・博奕】

〘名〙 (「ばくうち(博打)」の変化した語)
金銭、財物を賭(か)け、賽(さい)、花札、またトランプなどを用いて勝負を争うこと。ばくえき賭博。てなぐさみ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
古今著聞集(1254)一二「今日以後、ながく博打つかまつるべからず」
② ①を職業のようにする人。賭博を常習とする者。博徒ばくちうち。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「おんみやうじ・〈略〉・ばくち・京わらはべ〈略〉召し集めて」
③ 結果を運にまかせて敢えてする行為。万一をたのみとしてする所為。成功する可能性の少ない危険な行為。
草茅危言(1789)九「必竟は米を帳に書たる迄にて、天下御免大博奕と云者也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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