占察経(読み)せんざつきょう

精選版 日本国語大辞典 「占察経」の意味・読み・例文・類語

せんざつ‐きょう ‥キャウ【占察経】

(「占察善悪報業経」の略) 仏教経典。二巻。地蔵菩薩が仏の命により、過去の善悪の行為とその報いとを占う法を説き、併せて大乗実践を明らかにしたもの。隋の菩提灯訳と伝えるが中国撰述の疑いが濃く、滅罪の経典として流布した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「占察経」の意味・わかりやすい解説

占察経
せんざつきょう

『占察善悪業報経』のこと。2巻。隋の菩提灯の訳というが,中国の偽作経典の一つとみられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android