即物的(読み)ソクブツテキ

デジタル大辞泉 「即物的」の意味・読み・例文・類語

そくぶつ‐てき【即物的】

[形動]
主観を排して、実際事物に即して考えたり、行ったりするさま。「きわめて即物的表現
物質的なことや金銭的なことを優先して考えるさま。「即物的生き方
[類語]功利的打算的現実的実際的実用的実利主義

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「即物的」の意味・読み・例文・類語

そくぶつ‐てき【即物的】

〘形動〙
① 頭の中で考えるのでなく、実際の物に即して考えたり、したりするさま。
※「細雪」の世界(1949)〈浅見淵〉「この長篇が稍々(やや)趣味的である上に即物的で、尠(すこ)し象徴味が不足しているように看取される」
② 物質的なものを中心として考えるさま。また、利害関係を先にして考えるさま。
※失われた青春(1946)〈竹山道雄〉「彼女は育ったのがいわゆる即物的な時代だったからでしょう」

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