却来（読み）きゃくらい

精選版 日本国語大辞典

きゃく‐らい【却来】

〘名〙

① 一つの境地に到達してから、またもとの境地へ立ち戻ること。もとの所へたち戻ること。

※九位（1428頃）「さて却来して、下三位の風にも遊通して」

② 禅宗寺院で、すでに官寺の住持やその他の役職を退いた僧がふたたび官寺の役職に復すること。きゃらい。

※空華日用工夫略集‐至徳三年（1386）三月晦日「雖_レ然但要_二一年_一、今是却来也」

出典　精選版 日本国語大辞典