厄払い(演劇)(読み)やくはらい

百科事典マイペディア 「厄払い(演劇)」の意味・わかりやすい解説

厄払い(演劇)【やくはらい】

歌舞伎せりふ一種世話物で,場面のクライマックスに主要な役が述べる音楽的な七五調のせりふ。江戸時代厄払い門付(かどづけ)のいいまわしに似ているためこの名がある。《三人吉三》におけるお嬢吉三の〈月も朧に白魚の〉というせりふなど。

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