厚手式土器(読み)あつでしきどき

精選版 日本国語大辞典 「厚手式土器」の意味・読み・例文・類語

あつでしき‐どき【厚手式土器】

〘名〙 明治大正の頃、縄文時代中期の器肉の厚い土器名称として用いられた語。鳥居龍蔵が唱えたもので、山岳地帯に住む狩猟民の土器をさす。⇔薄手式土器

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「厚手式土器」の意味・わかりやすい解説

厚手式土器
あつでしきどき

明治・大正年間に使用された,縄文土器の様式名。現在の縄文時代中期の土器に相当し,後期薄手式土器に対する呼称鳥居龍蔵は,厚手式土器が山岳部族の,薄手式土器が海浜部族の使用したものであろうという説を唱えたが,やがて両者が時代差であることが判明した。

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