原三信(読み)はら・さんしん

朝日日本歴史人物事典 「原三信」の解説

原三信

没年正徳1.8.30(1711.9.30)
生年:生年不詳
江戸中期外科医筑前福岡藩(福岡市)藩医。名は元弘長崎に遊学してヘンデリク・オベとアルベルト・クローンについて医を学んだ。貞享3(1686)年にクローンから修了証書を授与されている。翌年本木良意が翻訳したレメリンの人体解剖書『阿蘭陀経絡筋脉臓腑図解』の写本をつくり,子孫に伝えた。

(深瀬泰旦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「原三信」の解説

原三信 はら-さんしん

?-1711 江戸時代前期-中期の医師。
筑前(ちくぜん)福岡藩医。長崎に遊学し,オランダ外科術をまなぶ。本木良意が翻訳したドイツのレメリンの解剖書「阿蘭陀(オランダ)経絡筋脈臓腑図解」を貞享(じょうきょう)4年(1687)模写し,紙細工解剖図をつくった。正徳(しょうとく)元年死去。名は元弘。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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