デジタル大辞泉
「原型」の意味・読み・例文・類語
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げん‐けい【原型】
〘名〙
① もとの型、また、もとの形。原形。
※若い人(1933‐37)〈
石坂洋次郎〉上「人類の文明史は、叔父さん側の原型と貴方側の原型との間を
振子のやうに往復して今日に至ったものでは無いでせうか」
② 彫刻、鋳物などのもとになる型。油、土、石膏(せっこう)などで作る。
※銅像雑感(1900)〈
正岡子規〉「岡崎某は全く原型を造る事を知らず只人の造りたる原型によりて鋳形造る迄の事なり」
③ 洋裁などで、服を作るときに基本となる製図の型。
④ 書誌学で、本に関して、
損傷などを受ける以前の形態をいう。
⑤ 生物学で、生物の諸種の発生的な
類似から類推された現存生物の根源の型をいう。
⑥ 心理学で、表面にあらわれた現象の背後にあって、その現象を発生させるものをいう。
⑦ 人類が
太古から引き継いだ情緒的内容をもつ普遍的な思考のパターンをいう。
ユングの用語。太古型。原始類型。
アーキタイプ。
[補注]⑦は、「元型」とも書く。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報