原植物(読み)げんしょくぶつ(英語表記)Urpflanze

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原植物」の意味・わかりやすい解説

原植物
げんしょくぶつ
Urpflanze

植物原型の意。ゲーテが,あらゆる植物が由来してきた起源的存在として想定したもの (1740) 。一時は彼は原植物の実在を考えて,イタリア旅行の際にこれを捜そうと試みたりしたが,本質的にはむしろ観念的なものである。したがって原植物から特殊化した各植物形態への仮想変化によって,ゲーテを進化論者と考えることには,多くの研究者は否定的である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android