原腸形成(読み)げんちょうけいせい(英語表記)gastrulation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原腸形成」の意味・わかりやすい解説

原腸形成
げんちょうけいせい
gastrulation

嚢胚形成ともいう。後生動物の発生において,原腸の形成される過程。胞胚期まで胚表に配列していた細胞群が,胚内に移動し原腸がつくられる。その際胚表面の移動は統一のとれた一連運動を伴い,陥入,おおいかぶせ,巻込みなどの現象が組合わさって起る。胚の初期発生においてきわめて重要な時期で,物質代謝の面でも著しい変化がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android