厨子王(読み)ズシオウ

デジタル大辞泉 「厨子王」の意味・読み・例文・類語

ずし‐おう〔ヅシワウ〕【厨子王】

伝説上の人物。姉の安寿とともに人買い山椒太夫さんしょうだゆうに売られて酷使されるが脱出し、のち、敵を討つ。→山椒太夫

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百科事典マイペディア 「厨子王」の意味・わかりやすい解説

厨子王【ずしおう】

安寿(あんじゅ)・厨子王

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世界大百科事典(旧版)内の厨子王の言及

【安寿・厨子王】より

…奥州54郡の主,岩城判官正氏は帝の勘気をこうむり,筑紫国安楽寺に流される。その子安寿,厨子王は父を慕いまた失われた領地を回復するため,母や乳母とともに京へ向かう。途中越後国直江津で人買いの山岡太夫にだまされ,母は蝦夷へ,姉弟は丹後由良の山荘太夫のところへ売られる。…

【山荘太夫】より

…上中下3巻から成る。丹後由良(ゆら)の長者山荘太夫のもとで,譜代(奴隷)としてその過酷な運命に苦しみぬいた安寿と厨子王(ずしおう)姉弟の物語である。山荘太夫の追及をのがれて,摂津国天王寺(四天王寺)にたどりついた厨子王は,そこで賤しい身分を捨てて,もとの奥州五十四郡の主として復活することになる。…

※「厨子王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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