叉状研歯(読み)さじょうけんし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「叉状研歯」の意味・わかりやすい解説

叉状研歯
さじょうけんし

縄文時代における歯牙変工一種晩期にみられる。上顎切歯に,縦に1,2本の溝を彫り込む方法で,そのため歯の先が2,3叉になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の叉状研歯の言及

【抜歯】より

…ところが愛知県の吉胡貝塚などでは,その割合は男女ほぼ同数である。そして,貝製の腕飾や鹿角製の腰飾を着装したり,上顎の切歯4本に刻み目(叉状研歯)をいれた人物は,切歯を抜いた者に集中している。縄文時代に,集団構成員を二分する原理としては,しかもそれらが成年式をすでに終えたものであれば,血縁関係の有無以外に考えにくい。…

※「叉状研歯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android