双本歌(読み)ソウホンカ

デジタル大辞泉 「双本歌」の意味・読み・例文・類語

そうほん‐か〔サウホン‐〕【双本歌】

旋頭歌せどうかのこと。双本ひたもと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「双本歌」の意味・読み・例文・類語

そうほん‐か サウホン‥【双本歌】

〘名〙 旋頭歌(せどうか)異称。本句である三句を二つならべた歌の意。五七七、五七七の歌体は、片歌をくりかえし、ならべた形式、すなわち本句に末句をならべた形式であるところからいう。双本
[補注]「歌経標式」や「奥義抄」に、六句をもって一首をなし、第三句の末と第六句の末とで押韻するものとしているのは、漢詩作法に付会したもの。

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世界大百科事典(旧版)内の双本歌の言及

【旋頭歌】より

…つまり頭句にめぐる,かえるの意で,くり返しうたう歌の意の名義と解される。《歌経標式》では〈双本歌〉と呼んでいる。《万葉集》に62首あってこれが大半であるが,ほかに《古事記》《日本書紀》《古今集》《拾遺集》《千載集》,そして《琴歌譜》などにわずかずつ収められている。…

※「双本歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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