双石山(読み)ボロイシヤマ

デジタル大辞泉 「双石山」の意味・読み・例文・類語

ぼろいし‐やま【双石山】

宮崎県南東部、宮崎市南部にある山。鵜戸うど山地最北端に位置する。標高509メートル。南東部には加江田かえだ渓谷が流れ、国指定天然記念物の照葉樹自然林が残されている。県自然休養林にも指定されている。ハイキング・キャンプ場としてにぎわう。名の由来は、砂岩層の表面が風化してぼろぼろと欠落することから。

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日本歴史地名大系 「双石山」の解説

双石山
ぼろいしやま

鏡洲かがみずの南部にある。標高五〇九・三メートル。鰐塚わにつか山地の最北端に位置し、宮崎平野に向かってその北西部の急崖を際立たせている。南部の花切はなきり山と斟鉢くんばち山との間の谷は加江田かえだ川の上流部で、加江田渓谷もしくは家一郷かいちごう谷とよばれ、複雑な谷地形を形成している。地質は第三紀後期の宮崎層群で、砂岩・泥岩互層が特徴である。双石山の特異な山岳地形と照葉樹の自然林は国の天然記念物に指定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「双石山」の意味・わかりやすい解説

双石山
ぼろいしやま

宮崎市南部、鵜戸山地(うどさんち)の最北端にある山。標高509メートル。北部から南西部は200メートルに達する急崖(きゅうがい)をなし、東部はなだらかに傾斜している。地層は第三紀の宮崎層群とよばれる砂岩、泥岩の互層で、青島(あおしま)と共通する。南東部は加江田渓谷(かえだけいこく)が流れ、照葉樹の自然林(国指定天然記念物)が残されている。双石山と加江田渓谷は自然休養林の指定を受けて、ハイキング、キャンプなどで訪れる人が多い。

[横山淳一]

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