受取(読み)うけとれる

精選版 日本国語大辞典 「受取」の意味・読み・例文・類語

うけ‐と・れる【受取】

〘ラ下一〙 (「うけとる(受取)」の可能動詞)
① 手に収め入れることができる。
② (多くは「ない」「ぬ(ん)」などを付けて打消の形で用いる) 納得することができる。また、あるものの、普通の状態として理解することができる。
油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉八「大真実が籠って居るやうに貞之進は請取(ウケト)れて」
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「慎み深い女主人の挙動(ふるまひ)としては、誠に受取れぬ話」

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デジタル大辞泉 「受取」の意味・読み・例文・類語

うけ‐とり【受(け)取(り)/請(け)取(り)】

受け取ること。「荷物の―に行く」
(受取)金銭品物などを受け取った証拠として相手に渡す書き付け。受取証。領収証。「家賃の―を書く」
引き受けた仕事。与えられた仕事。
「それくれえな―ぐれえ、何でもなえじゃなえか」〈木山捷平・うけとり〉
物事自分の考えで、こうこうだと認めること。理解。のみこみ。
他人の記した帳簿を見ても甚だ―が悪い」〈福沢福翁自伝
[類語]レシート領収書受領証

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「受取」の読み・字形・画数・意味

【受取】じゆしゆ

もらう。

字通「受」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の受取の言及

【受取証書】より

…弁済者にはその交付を請求する権利がある(民法486条)。受領した物が金銭または有価証券のときには領収書(領収証),物品のときには受取または受取書(受取証)と取引上呼ばれることが多いが,その法律上の性格はいずれも受取証書である。商店から品物を購入したときに発行されるレシートも同様である。…

※「受取」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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