口さがない(読み)クチサガナイ

デジタル大辞泉 「口さがない」の意味・読み・例文・類語

くち‐さがな・い【口さがない】

[形][文]くちさがな・し[ク]他人うわさ批評を無責任・無遠慮にするさま。「―・い世間の人々」
[類語]口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずけずけずばずばあけすけ歯に衣着せぬ人悪い人が悪い人悪さがない陋劣ろうれつ狡猾こうかつよこしま腹黒い腹汚い悪賢いずる賢い小賢しいずるいこすいこすっからいあくどいさかしいさかしら老獪悪たれ悪たれる意地悪い意地悪邪慳突っ慳貪けんけんつんけんとげとげしいつんつん素気無すげなそっけないつれないよそよそしいにべないけんもほろろ冷たい気がないぎすぎすぶっきらぼうぽんぽんざっくばらん開けっ広げ開けっ放し単刀直入ずばり直截ちょくせつ率直開放的あからさまおおっぴら露骨あらわ赤裸裸赤裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランクストレートダイレクトき出しえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切る

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精選版 日本国語大辞典 「口さがない」の意味・読み・例文・類語

くち‐さがな・い【口さがない】

〘形口〙 くちさがな・し 〘形ク〙 他人のことについて、無節操に口悪く言いふらす傾向がある。批評がましく口うるさい。また、ことば品位節度がない。おしゃべりである。
源氏(1001‐14頃)行幸「くちさがなきものは世の人なりけり」
※宇治拾遺(1221頃)一三「さらずは、口さがなき君達は、ながく笑ひなんものをや」
くちさがな‐げ
〘形動〙
くちさがな‐さ
〘名〙

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