口径比（読み）コウケイヒ

デジタル大辞泉

こうけい‐ひ【口径比】

カメラのレンズの、有効直径と焦点距離との比率。Fナンバーの逆数になり、大きくなるほど映像が明るくなる。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こうけい‐ひ【口径比】

〘名〙 レンズの直径と焦点距離との比。レンズで作られる像の明るさは口径比の二乗に比例する。Ｆナンバーの逆数。

出典　精選版 日本国語大辞典

百科事典マイペディア

口径比【こうけいひ】

レンズやレンズ系の有効口径（絞りの長径）と焦点距離の比。１： 2.8，１： 3.5といった形で表す。レンズがつくる像の明るさ（像面の照度）は口径比の２乗に比例する。口径比の逆数をF数という。
→関連項目シュミット望遠鏡

出典　株式会社平凡社

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

口径比
こうけいひ
relative aperture

レンズなどの光学系の有効口径の焦点距離に対する比で，その光学系の明るさを示す。像の明るさは口径比の2乗に比例する。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内の口径比の言及

【F数】より

…像の明るさ(像面照度)は，物体がレンズの焦点距離の数倍以上離れている場合にはF数の逆数の2乗に比例するので，F数の小さいものほど明るくなる。なお，F数の逆数は口径比relative apertureと呼ばれる。【鶴田 匡夫】。…

【レンズ】より

…なお，光学伝達関数が0になる空間周波数が解像力，または分解能の逆数を与える。分解能
［レンズの明るさ］
　レンズの直径(厳密には無限遠に対する入射瞳の直径)と焦点距離の比を口径比といい，その逆数をF数という。レンズによる，有限な広がりをもつ物体の実像の照度はF数の2乗に逆比例する。…

※「口径比」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」