口持(読み)くちもち

精選版 日本国語大辞典 「口持」の意味・読み・例文・類語

くち‐もち【口持】

〘名〙 口の形。くちつき。また、ものを言う様子
※類従本紫式部日記(1010頃か)消息文「我れはと、くすしく、くちもちけしきことごとしくなりぬる人は」

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「口持」の解説

口持 くちもち

日本書紀」にみえる豪族
国依媛(くによりひめ)の兄。的(いくは)氏の祖。仁徳(にんとく)天皇につかえる。天皇の浮気にいかって宮殿をでた皇后磐之媛命(いわのひめのみこと)をつれもどすために派遣されたが失敗。妹の口添えで,もどらないという返事だけをもちかえった。「古事記」はこの伝承を丸邇口子(わにの-くちこ)・口比売(くちひめ)兄妹のこととする。

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