20世紀日本人名事典 の解説
古今亭 志ん朝(2代目)
ココンテイ シンチョウ
昭和・平成期の落語家 落語協会副会長。
- 生年
- 昭和13(1938)年3月10日
- 没年
- 平成13(2001)年10月1日
- 出生地
- 東京市本郷区駒込神明町(現・東京都文京区)
- 本名
- 美濃部 強次
- 別名
- 前名=古今亭 朝太
- 学歴〔年〕
- 独協学園高〔昭和31年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術選奨文部大臣新人賞〔昭和46年〕,浅草芸能大賞(第10回)〔平成5年〕,芸術選奨文部科学大臣賞(第51回 平12年度)〔平成13年〕
- 経歴
- 昭和32年父である5代目古今亭志ん生に入門し、朝太の名で初高座。37年24歳という異例の早さで真打ちになり、2代目志ん朝を襲名。談志、円蔵(当時は円鏡)、円楽とともに四天王と呼ばれ、江戸前古典落語の正統派として人気が高かった。スピード感のある語り口、清潔で気品ある芸風で、得意ネタは「明烏」「三枚起請」「宿屋の富」「大工調べ」「文七元結」「愛宕山」、父の十八番だった演目を自分流に再構成した「火焔太鼓」など。また、喜劇俳優の三木のり平に師事し、俳優としても独特の味のある演技で活躍、テレビドラマ「若い季節」(NHK)などにも出演。映画「平成狸合戦ぽんぽこ」、テレビ「茂七の事件簿」(NHK)ではナレーションを担当した。没後の平成14年未発表のライブ録音を収録したCD「志ん朝復活〜色は匂へと散りぬるを」が発売された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報