古代音楽(読み)こだいおんがく

精選版 日本国語大辞典 「古代音楽」の意味・読み・例文・類語

こだい‐おんがく【古代音楽】

〘名〙 古代オリエント(メソポタミアエジプトフェニキアなど)や古代ギリシアローマ、古代中国、古代インドなどの音楽総称
※洋楽手引(1910)〈前田久八〉音楽の起源仏教の音楽は、支那の古代音楽(コダイオンガク)根底から変化させてしまった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古代音楽」の意味・わかりやすい解説

古代音楽
こだいおんがく

金属器使用の古代文明時代の世界各地の音楽をいう。最も古いのは,古代オリエントの音楽で,インド,中国,ギリシア,ローマの古代がこれに次ぎ,年代は新しくてもインカ帝国やマヤ帝国の音楽も古代音楽といえる。金石併用時代以前の石器時代原始音楽とは区別される。古代の下限は,歴史家の考え方,世界の地域によって異なるが,ヨーロッパでは中世に入る前まで,日本では平安時代中期,中国では唐代中頃 (9世紀) ,インドではイスラム音楽の入る 11世紀まで,西アジアではイスラム音楽の起る7世紀までとすることもできる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android