古殿町(読み)ふるどのまち

日本歴史地名大系 「古殿町」の解説

古殿町
ふるどのまち

面積:一六三・四七平方キロ

東白川郡の北東端に位置し、東はいわき市、西は石川郡石川町、南は鮫川さめがわ村、北は石川郡平田ひらた村に接する。阿武隈高地の山間に位置して、しば(八一九・二メートル)大黒だいこく(七八七メートル)犬仏いぬぼとけ(七六七・四メートル)三株みかぶ(八四一・八メートル)などの高山が連なり、鮫川とその支流大平おおひら川流域に狭小な平地が開けている。気候は比較的温暖で積雪が少ない。町域の約七七パーセントを占める森林は町の木に指定されている杉の適地として見事な林相をみせている。林業・稲作のほかこんにゃく・葉煙草・養蚕が盛んで、葉煙草は「松川葉」の発祥地として知られる。なお近年は畜産経営が行われ、阿武隈高地開発事業の一つとして三株山共同利用模範牧場が整備されている。

古殿町
ふるどのまち

[現在地名]長浜市末広町すえひろちよう鐘紡町かねぼうちよう殿町とのちよう公園町こうえんちよう港町みなとちよう

長浜町の西に接し、旧長浜城の地域にあたる。集落のない行政単位。その北側の湖浜部を中心とする地域は長浜新田とよばれ、これも集落のない行政単位であった。旧長浜城跡のうち、長浜町民の耕作する畑地を古殿町、その北部の新田地域を長浜新田とよび、その間には瀬田せた村・三津屋みつや村・みや村領田畑が散在していた。ここでは便宜上旧城跡全体とその北部をさすものとして立項した。慶安三年(一六五〇)・同四年の長浜町の検地と同時期に古城跡の検地も行われ、高二四六石余となるが、うち三九石余は大通だいつう寺敷地の替地として宮村へ越高とし、残高二〇六石余を古殿町と称した。

古殿町
ふるどのまち

1994年4月1日:古殿町が東白川郡から石川郡に区域変更
【古殿町】福島県:東白川郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古殿町」の意味・わかりやすい解説

古殿〔町〕
ふるどの

福島県南東部,阿武隈高地にある町。 1955年竹貫 (たけぬき) ,宮本の2村が合体して古殿村となり,57年町制。米作を中心に野菜,タバコ,コンニャク栽培が盛ん。林業,畜産も行われる。松川タバコの発祥地として知られる。中心地区の松川にある古殿八幡宮は流鏑馬 (やぶさめ) の行事で有名。面積 163.29km2。人口 4825(2020)。

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