古近江(読み)コオウミ

デジタル大辞泉 「古近江」の意味・読み・例文・類語

こ‐おうみ〔‐あふみ〕【古近江】

三味線製作者の石村近江家の作になる三味線のうち、特に古いもの。ふつう5世までの作品をさし、名器として珍重される。

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精選版 日本国語大辞典 「古近江」の意味・読み・例文・類語

こおうみ コあふみ【古近江】

三味線製作者、二代目石村近江善兵衛の称。また、その作った三味線の総称古来最高の名器として珍重。楕円形であった胴を、今日の形に改造したのはこの人といわれる。通俗には、三代、四代などの近江の作もいう。
※雑俳・桜の実(1767)五「古近江へ弐歩(にぶ)とは質屋めくら也」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古近江」の意味・わかりやすい解説

古近江
こおうみ

石村近江」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の古近江の言及

【石村近江】より

…三味線製作者。11世まであり,名工として知られた人が多く出たが,古い代の三味線はとくに〈古近江(こおうみ)〉といわれる名器で,江戸時代の小説や川柳にも出てくる。現存しているものもあるが,厳密に何世までの三味線をいうかについては異論がある。…

※「古近江」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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