古金襴(読み)こきんらん

精選版 日本国語大辞典 「古金襴」の意味・読み・例文・類語

こ‐きんらん【古金襴】

〘名〙 室町中期、足利義政時代に渡来したといわれる金襴をいう。古渡り金襴。
浄瑠璃傾城酒呑童子(1718)四「そりゃこそ御膳と呼小どりこきんらんの膳おほひ」

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デジタル大辞泉 「古金襴」の意味・読み・例文・類語

こ‐きんらん【古金×襴】

近世初期に中国から渡来したといわれる金襴。古渡り金襴。

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世界大百科事典(旧版)内の古金襴の言及

【名物裂】より

…印金,金襴,金紗などは仕覆としてよりも表装裂などに広く活用されてきた。特に古金襴として名高い〈興福寺金襴〉〈大灯金襴〉〈二人静金襴〉などは,それぞれに興福寺の帳に用いられた裂,大灯国師の袈裟であった裂,足利義政が《二人静》を舞った装束の裂といった由緒をもつものである。その他著名な金襴に花麒麟,竜爪,角倉,高台寺金襴をはじめとする唐草文の金襴などがある。…

※「古金襴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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