古鷹山(読み)ふるたかやま

改訂新版 世界大百科事典 「古鷹山」の意味・わかりやすい解説

古鷹山 (ふるたかやま)

広島県江田島市の旧江田島町の中央部にそびえる標高394mの山。南麓に第2次大戦終結時まで海軍兵学校があり,現在,その施設は海上自衛隊幹部候補生学校,第1術科学校として使われている。風化にもろい粗粒の黒雲母花コウ岩からなり,崩壊しやすい急峻な地形である。1978年6月大規模林野火災によって全山が焼け,梅雨期を迎えて土石流の二次災害が危ぶまれた。防災景観両方から復旧を急ぎ,環境保全に多くの論議を呼んだ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の古鷹山の言及

【江田島】より

…面積30km2。古鷹(ふるたか)山(376m)をはじめ大部分が花コウ岩からなる山地で,海岸の平地はごく狭い。一島で安芸郡江田島町を構成し,人口1万4130(1995)。…

※「古鷹山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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