可変費用(読み)かへんひよう

精選版 日本国語大辞典 「可変費用」の意味・読み・例文・類語

かへん‐ひよう【可変費用】

〘名〙 生産に必要な費用のうち一定の生産設備のもとで、生産量変化に伴って増減する費用。生産量に比例して増減する原料費、労務費などの比例費用が代表的なものである。変動費。⇔固定費用

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デジタル大辞泉 「可変費用」の意味・読み・例文・類語

かへん‐ひよう【可変費用】

変動費

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の可変費用の言及

【固定費用・可変費用】より

…財やサービスの生産に必要な費用の中身は,大別して固定費用と可変費用(変動費用ともいわれる)とに分けられる。固定費用とは,財・サービスの生産量にかかわりなく,つねに一定額だけは支払わねばならない費用を指す。…

【短期費用・長期費用】より

…短期においては長期と比べ,企業の政策変数,意思決定の範囲が限られたものとなるのである。そこで,短期費用は,その期間内では変更することができず,生産量を変化させてもつねに一定額かかる固定費用(機械・設備の償却費,土地の賃借料など)と,企業が自由に変化させることができ,生産量の増減にともなって変化する可変費用とから構成される。これに対し,長期においては,すべての生産要素を変化させることができるため,固定的な費用は存在せず,すべてが可変的となる。…

【費用】より

…間接費のなかでおもなものは利子,地代,家賃,特許料,減価償却費などである。総費用とこの間接費との差,図における曲線CC′と水平線CDとの垂直距離は,対応する産出量の可変費用である。つまり,総費用の変化はこの可変費用の変化によるものである。…

※「可変費用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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