合子・盒子(読み)ごうし

精選版 日本国語大辞典 「合子・盒子」の意味・読み・例文・類語

ごう‐し ガフ‥【合子・盒子】

〘名〙 (身と蓋(ふた)とを合わせるの意)
① 蓋付小型容器の総称。多くは扁球形で材質陶磁器漆器、金属器などで、香合(こうごう)、化粧品入、薬味入、印肉入などがある。ごうす。〔大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)二月一一日〕
※高野本平家(13C前)八「田舎合子(ガウシ)のきはめて大に、くぼかりけるに、飯うづだかくよそひ」
茶道でいう建水の一様式。元来は蓋物の身の方を利用したもの。形は深く、上部で開き、裾(すそ)すぼまりで底は平らになっている。ごうす。
御伽草子・猿の草子(室町末)「おくの四でう半に茶の湯を仕、〈略〉水さしはだき桶、水こぼしにはがうし

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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