合従(読み)ガッショウ

デジタル大辞泉 「合従」の意味・読み・例文・類語

がっ‐しょう【合従】

《「従」は「縦」と同意。縦、すなわち南北に連合する意》
中国戦国時代蘇秦そしんの説いた外交策。強国しんに対抗するため、南北に連なるちょうえんせいの6国を連合させようとするもの。合従策。→連衡れんこう
他との対抗上、連合すること。
公会を開て、大に―の約を定む」〈竜渓経国美談

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「合従」の読み・字形・画数・意味

【合従】がつしよう

従(縦(たて)、南北)の国々を同盟する。戦国時代、韓・魏・趙・燕・楚・斉の六国が同盟して、西方の秦に対抗した。この六国が秦に和して東西和平が成るを連衡(れんこう)(横)という。〔戦国策、秦三〕天下の士、合從して趙に相ひ聚り、秦を攻めんと欲す。

字通「合」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の合従の言及

【合従連衡】より

…合縦連横ともいう。前4世紀後半いらい西方の秦が強大になってくると,東の燕・斉・趙・韓・魏・楚の6国が縦に同盟して秦に対抗する合従策と,秦が6国のそれぞれと単独で同盟を結ぶ連衡策とが重要な外交政策となった。このような策を諸侯に遊説するものを縦横家(じゆうおうか∥しようおうか)とよび,合従策は蘇秦,連衡策は張儀の名が有名である。…

※「合従」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android