吉住小三郎(4世)(読み)よしずみこさぶろう[よんせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吉住小三郎(4世)」の意味・わかりやすい解説

吉住小三郎(4世)
よしずみこさぶろう[よんせい]

[生]1876.12.15. 東京
[没]1972.2.27. 東京
長唄唄方。3世吉住小三郎の次男,1890年4世を相続。初め芝居に出勤していたが,1902年8月,3世杵屋六四郎 (のち2世稀音家浄観) とともに「研精会」を組織劇場を離れた純粋の音楽としての長唄を普及するとともに,六四郎と多くの新曲を合作し,世人の好評を博し,長唄界に貢献した。 63年5世を実子に譲り,慈恭と改名。日本芸術院会員,重要無形文化財保持者,文化勲章受章。

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世界大百科事典(旧版)内の吉住小三郎(4世)の言及

【寒山拾得】より

…1911年9月文芸協会私演場で初演。作曲4世吉住小三郎・3世杵屋(きねや)六四郎(2世稀音家浄観)。振付2世藤間勘右衛門。…

【紀文大尽】より

…作詞中内蝶二。作曲4世吉住小三郎,3世杵屋(きねや)六四郎。吉原で豪遊する2代目紀伊国屋文左衛門が,江戸時代の元禄期に巨万の富を得た父紀文が,若き日に悲壮な決意をもって蜜柑(みかん)船で江戸に乗り込む夢を見る。…

【研精会】より

…正式名称は長唄研精会。4世吉住小三郎(のちの慈恭(じきよう))と3世杵屋六四郎(のちの2世稀音家浄観(きねやじようかん))によって創設された。従来,歌舞伎に付随していた長唄を鑑賞用音楽として独立させ,会員制度による演奏会開催を企画,1902年8月19日,東京日本橋俱楽部で第1回演奏会を開いた。…

※「吉住小三郎(4世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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