吉奈温泉(読み)よしなおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉奈温泉」の意味・わかりやすい解説

吉奈温泉
よしなおんせん

静岡県伊豆市にある温泉。天城温泉郷(あまぎおんせんきょう)の一湯。狩野(かの)川の支流吉奈川に沿う棚場山の東斜面に位置する。泉質単純温泉行基(ぎょうき)が医王山善名寺を建立した際に発見したといわれる。また徳川家康の側室お万の方が入湯し徳川頼宣(よりのぶ)を産んだと伝えられ、子宝の湯の異名もある。近くを国道414号(下田街道)が通る。伊豆箱根鉄道修善寺(しゅぜんじ)駅からバスで約20分。

[北川光雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吉奈温泉」の意味・わかりやすい解説

吉奈温泉
よしなおんせん

静岡県東部,伊豆半島中部,伊豆市にある温泉。狩野川の支流,吉奈川に面する。8世紀中頃の発見といわれ,伊豆半島の温泉のなかでも有数の歴史を誇る。泉質は芒硝泉泉温は 45~55℃。神経痛リウマチ痔疾などにきくが,なかでも不妊症特効を示すといわれ,子宝の湯として古くから知られる。純和風の落ち着いた宿が多く,400年の伝統を伝える老舗旅館もある。

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デジタル大辞泉プラス 「吉奈温泉」の解説

吉奈温泉

静岡県伊豆市、狩野川支流の吉奈川(よしながわ)沿いにある温泉。古くから子宝の霊湯として知られ、徳川家康の側室お万の方が入湯し、二子を授かったと伝わる。

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