同化組織(読み)どうかそしき

精選版 日本国語大辞典 「同化組織」の意味・読み・例文・類語

どうか‐そしき ドウクヮ‥【同化組織】

〘名〙 植物組織一つ炭酸同化作用を営む柔組織。各細胞は葉緑体を含む。同化作用には光を必要とするので根には発達せず、葉の柵状組織・海綿組織にもっともよく発達する。

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デジタル大辞泉 「同化組織」の意味・読み・例文・類語

どうか‐そしき〔ドウクワ‐〕【同化組織】

植物の組織の一。光合成などを営む柔組織で、各細胞は葉緑体を含む。葉の柵状組織・海綿状組織など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「同化組織」の意味・わかりやすい解説

同化組織
どうかそしき

柔組織の一種で、細胞内に多数の葉緑体をもち、もっぱら光合成を営む。含有する葉緑素クロロフィル)によって外見的に緑色であることがこの組織の特徴で、組織内には細胞間隙(かんげき)があり、光合成に関係する酸素二酸化炭素などの気体通路となっている。葉肉の柵状(さくじょう)組織と海綿状組織は主要な同化組織である。また、草本植物や水生植物では一般に茎の皮層も緑色で、葉緑体を含んでいるので同化組織とされる。

[相馬研吾]

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