同穴海老(読み)どうけつえび

精選版 日本国語大辞典 「同穴海老」の意味・読み・例文・類語

どうけつ‐えび【同穴海老】

〘名〙 ドウケツエビ科の小形のエビ。体長一・五センチメートル。相模湾熊野灘・南九州沖などの海底に産するカイメン一種カイロウドウケツ胃腔(いこう)内にすむ。あしは細くて小さいが第三胸脚だけは大きなはさみ足に発達している。幼エビのときに体壁の小孔からはいり、閉じこめられて寄主の体内で生涯を送る。多くは雌雄一対がともにいるので最初このエビに「偕老同穴」の名がつけられたが、現在ではこれがすむカイメンの名前になっている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android