同系移植(読み)ドウケイイショク

デジタル大辞泉 「同系移植」の意味・読み・例文・類語

どうけい‐いしょく【同系移植】

一卵性双生児近交系の動物どうしなど、遺伝学的に同一な個体間で組織一部を移植すること。移植免疫による拒絶反応は起こらない。→同種移植

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の同系移植の言及

【臓器移植】より

…移植には,臓器の供与者(提供者またはドナーdonor)と受容者(もらい手またはレシピエントrecipient)がいる。両者が同じ生体,たとえば自分の皮膚を自分の他の部に移植することを〈自家移植〉,両者の遺伝子が同じ場合,たとえば一卵性双生児や純系マウス間の移植を〈同系移植〉,同じ種間の移植,たとえばヒトとヒト,イヌとイヌ間の移植を〈同種移植〉,異種間,たとえばヒトとチンパンジー間の移植を〈異種移植〉という。 自家移植と同系移植は外科手技が成功すれば,移植も成功するが,同種移植や異種移植では,移植臓器に拒絶反応が生ずる。…

※「同系移植」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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