名分(読み)めいぶん

精選版 日本国語大辞典 「名分」の意味・読み・例文・類語

めい‐ぶん【名分】

〘名〙 名義身分に伴って必ず守らなければならない道義上の分限
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇「褒貶をもて名分を定む
※箚録(1706)「此時官軍と云るも、皆名分の義戦と云難かるべしや」 〔荘子‐天下

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デジタル大辞泉 「名分」の意味・読み・例文・類語

めい‐ぶん【名分】

立場・身分に応じて守らなければならない道義上の分限。「名分を立てる」「大義名分
事をするについての表向き理由名目。「機構改革を進めるには名分に欠ける」
[類語]格式

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普及版 字通 「名分」の読み・字形・画数・意味

【名分】めいぶん

名による実。本分。〔荘子、天下〕易は以て陰陽(い)ひ、春秋は以て名ふ。

字通「名」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の名分の言及

【正名】より

…中国,古代の名分概念。《論語》の〈名が不正だと,礼楽文化は衰微し,刑罰は不当になる〉(子路篇)の〈名を正す〉,つまり事物の実質を正確に認識する称呼(よび名)を保持すること。…

※「名分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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