吟声（読み）ギンセイ

デジタル大辞泉

ぎん‐せい【吟声】

詩歌などを吟ずる声。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぎん‐せい【吟声】

〘名〙

① 詩歌などを吟ずる声。また、声を出して詩歌を吟ずること。

※本朝麗藻（1010か）下・贈心公古調詩〈具平親王〉「吟声寒玉振、筆跡黒龍飜」

※洒落本・風俗八色談（1756）五「寒風に吹落さるる紅葉かなと吟声(ギンセイ)して」 〔白居易‐宣州崔大夫閤老忽以近詩数十首見示因以長句寄題郡斎詩〕

② できあがった連句を、席上で披講すること。またはその声。

※俳諧・続境海草（1672）付句「十懐紙(とくゎいし)や名残の神楽夜はあげ句 井垣の松のさゆる吟声〈玉耑〉」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【吟声】ぎんせい

詩歌をうたう声。唐・白居易〔宣州～郡斎に寄贈す〕詩　謝玄暉（眺）(ぼつ)して、吟聲寢(や)み　郡閣寥寥(れうれう)として、筆硯閑(しづ)かなり

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出典　平凡社「普及版 字通」