含蓄(読み)がんちく

精選版 日本国語大辞典 「含蓄」の意味・読み・例文・類語

がん‐ちく【含蓄】

〘名〙
① (━する) 含みたくわえること。内部に取り入れてたくわえること。
四河入海(17C前)一〇「虚空の中には森羅万象を含蓄する程に」 〔杜甫‐課伐木詩〕
② 転じて、意味が深くあじわいのあること。豊かな内容を含みもっていること。
※古活字本毛詩抄(17C前)四「角云たか詩人ぞ。含蓄の心があるぞ」 〔韓琦‐観胡九齢員外画牛詩〕

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デジタル大辞泉 「含蓄」の意味・読み・例文・類語

がん‐ちく【含蓄】

[名](スル)
内に含み持っていること。
言葉などの、表面に現れない深い意味・内容。「含蓄のある話」
[類語]含み意味意義概念いいこころ語意語義字義文意含意意味合いニュアンス語感本義広義狭義

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普及版 字通 「含蓄」の読み・字形・画数・意味

【含蓄】がんちく

言外の深い意味。宋・韓〔胡九齢員外の画牛を観る〕詩 (さいせき)す、家の百餘 毫端の古、含多し

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