吹合(読み)ふきあわす

精選版 日本国語大辞典 「吹合」の意味・読み・例文・類語

ふき‐あわ・す ‥あはす【吹合】

〘他サ下二〙
① 笛などを、調子を合わせて吹く。管楽器を合奏する。また、管楽器を他の楽器に合わせて吹く。
※宇津保(970‐999頃)嵯峨院式部卿の宮さうの御ふえ、右のおとどただの御ふえ、ひちりきふきあはせて」
② 風などが他の音に調子を合わせるように吹く。
源氏(1001‐14頃)賢木「虫の音に松風すごく吹あはせて」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吹合」の意味・わかりやすい解説

吹合
ふきあわせ

日本音楽用語江戸時代虚無僧寺における尺八指導員普化宗関東本山であった一月寺鈴法寺におかれた役。明治4 (1871) 年の普化宗廃絶により廃止された。

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