吹玉(読み)ふきだま

精選版 日本国語大辞典 「吹玉」の意味・読み・例文・類語

ふき‐だま【吹玉】

〘名〙
ガラスを吹いて作った玉。ガラス玉
言継卿記‐永祿九年(1566)八月一二日「肥後国緒方神左衛門来、対面、柱飾幢吹玉送之」
※俳諧・誹諧発句帳(1633)秋「風口のふき玉なれや草の露〈照星〉」
打上花火(うちあげはなび)一種
風俗画報‐二一四号(1900)人事門「流星或は流し火、吹き玉等の小煙火を弄する者」

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デジタル大辞泉 「吹玉」の意味・読み・例文・類語

ふき‐だま【吹(き)玉】

空気を吹き込んで作った中空のガラス玉。
シャボン玉。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の吹玉の言及

【ガラス玉】より

…734年(天平6)の《造仏所作物帳》に見る〈琉璃雑色玉〉は,その早い使用例である。奈良時代にはガラス玉をあらわす名称として,〈吹玉(ふきだま)〉という語もあって,《北倉代中間下帳》の766年(天平神護2)の条に,緑吹玉や青吹玉の名を見ることができる。当時,青色の玉があったとすれば,ガラス玉以外のものではありえない。…

※「吹玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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