呦呦(読み)ようよう

精選版 日本国語大辞典 「呦呦」の意味・読み・例文・類語

よう‐よう エウエウ【呦呦】

〘形動タリ〙
① 鹿の鳴くさま。ゆうゆう。
浄瑠璃曾我会稽山(1718)一「岡辺によもぎ喰、呦呦(ヨウヨウ)と鳴さほ鹿の角」
② 悲しんでむせび泣くさま。ゆうゆう。
太平記(14C後)二〇「男女岐(ちまた)に立って、是を見るに堪へず、泣き悲しむ声呦々(ヨウヨウ)たり」

ゆう‐ゆう イウイウ【呦呦】

〘形動タリ〙
① 鹿の鳴き声の悲しげなさま。ようよう。
※搏桑名賢詩集(1704)首・夕鹿〈伏原少納言清宣通〉「更有鹿鳴清興、楓林月下自呦呦」 〔詩経小雅・鹿鳴〕
② 悲しんでむせび泣くさま。ようよう。〔白居易新楽府・折臂翁〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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