周辺(読み)しゅうへん

精選版 日本国語大辞典 「周辺」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐へん シウ‥【周辺】

〘名〙
① 物のまわり。めぐり。また、あるものを中心とした、その付近
※遠西観象図説(1823)上「地球の周辺に、朔より卅に至るの日名を記すは、月の所在を示す」
② 数学で、円・多角形のような閉じた図形外形を囲む曲線または折線をいう。周。周囲
※小学教授書(1873)〈文部省〉「線及び度の図〈略〉直径 半径 周辺」

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デジタル大辞泉 「周辺」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐へん〔シウ‐〕【周辺】

あるもののまわり。あるものをとりまく部分。「都市の周辺
ある物事に隣接して、それと関連をもっている物事。「周辺の事情を考慮する」
数学で、円または多角形の外側の線。
[類語]ぐるり周囲周縁周回辺り近辺四辺まわり近く付近界隈かいわい近傍一帯へん外周四方四囲四面八方見渡す限り

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知恵蔵 「周辺」の解説

周辺

中心」のページをご覧ください。

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普及版 字通 「周辺」の読み・字形・画数・意味

【周辺】しゆうへん

あたり。

字通「周」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の周辺の言及

【近代世界システム論】より

…すべての国や地域が,大きなタイム・ラグを含みつつ,いずれは封建社会から近代資本主義社会へ移行していく,とする単一の発展段階論を前提とする一国史観とは逆に,大航海時代以後の世界は,銀などの貨幣素材,砂糖,茶,ゴム,石油などの換金作物・製品などの大規模な分業システムとして成立している。システムの内部は,自由な賃金労働を主体とする〈中核〉地域と,歴史的にいえば何らかの〈強制〉労働が中心となった〈周辺〉,およびその中間としての〈半周辺〉などに機能分化している。16世紀の成立期には,西欧が中核,再版農奴制の東欧やエンコミエンダや奴隷制のラテン・アメリカが周辺,折半小作制の南欧が半周辺を構成した。…

※「周辺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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