呼蘭(読み)こらん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「呼蘭」の意味・わかりやすい解説

呼蘭
こらん / フーラン

中国、黒竜江(こくりゅうこう)省南部にあるハルビン市の市轄区。ハルビン市街の北25キロメートル、松花江(しょうかこう)と呼蘭河の合流点に位置する。人口62万0992(2011)。哈佳(はか)線(ハルビン―チャムス)に沿い水上、陸上とも交通は至便。金(きん)代からの古都で、1905年呼蘭府が設置され、1913年呼蘭県と改称。2004年ハルビン市の市轄区へと改編された。周辺の平野では大豆トウモロコシコウリャンアワ小麦テンサイなどを産し、これらの加工工場が多い。近年は製薬、機械などの工業が盛んである。

[浅井辰郎・編集部 2017年7月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「呼蘭」の意味・わかりやすい解説

呼蘭【こらん】

中国,黒竜江省中部,呼蘭河上流のハルビン市の一区。松花江を隔てて南岸のハルビンに対する。浜北鉄路(ハルビン〜北安)に沿い,呼蘭河流域の穀倉地帯の小麦,大豆などの農産物集散地。62万人(2014)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android