和布蕪(読み)めかぶら

精選版 日本国語大辞典 「和布蕪」の意味・読み・例文・類語

め‐かぶら【和布蕪】

〘名〙
① 生長した若布(わかめ)の岩に着生した根の付近に葉が厚く短いひだ状に集まったもの。ここに胞子嚢ができる。春に採って食用にする。めかぶ。
※本朝軍器考(1722)四「矢頭をば米加布良(メカブラ)とて海に生ふる藻の根にて作れるが本式にてはある也」
目無鏑(めなしかぶら)一種。①を干し固めて作ったもの。
古今要覧稿(1821‐42)一〇八「女鏑はめかぶら共云べし〈略〉今按にめかぶらは海松の株にて作る鏑なり」

め‐かぶ【和布蕪】

〘名〙 =めかぶら(和布蕪)①《季・春》 〔運歩色葉(1548)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「和布蕪」の意味・読み・例文・類語

め‐かぶら【和×蕪】

ワカメの根ぎわの茎の左右に厚い葉がひだ状についたもの。胞子のできる部分。食用。めかぶ。
海藻の根を干し固めて作った小形のかぶら

め‐かぶ【和×蕪】

めかぶら1」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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