唐津[市](読み)からつ

百科事典マイペディア 「唐津[市]」の意味・わかりやすい解説

唐津[市]【からつ】

佐賀県北西部,唐津湾に面する市。1932年市制。松浦川河口部にある中心市街は近世城下町唐津港は唐の津と呼ばれた古くからの大陸渡航地で,1889年特別輸出港,1899年開港場となり,唐津炭田の石炭積出港として栄えた。唐津線,筑肥線が通じ,漁業,水産・農産物加工が盛んで,臨海部には火力発電所や機械工場が立地し,水産加工団地がある。米作のほかミカン,電照ギク,イチゴ栽培も行われる。唐津焼を特産。唐津神社秋祭の唐津くんちは有名。虹ノ松原特別名勝),領巾振(ひれふり)山,海食洞の七ッ釜(天然記念物)などがある海岸部一帯は玄海国定公園に属する。2005年1月東松浦郡浜玉町,厳木町,相知町,肥前町,鎮西町,呼子町,北波多村を,2006年1月東松浦郡七山村を編入。487.58km2。12万6926人(2010)。
→関連項目小笠原氏唐津焼松浦荘

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