唐蛮貨物帳(読み)とうばんかもつちょう

改訂新版 世界大百科事典 「唐蛮貨物帳」の意味・わかりやすい解説

唐蛮貨物帳 (とうばんかもつちょう)

江戸時代唐通事蘭通詞が作成し,長崎奉行を経て幕府勘定所に進達された《唐船貨物改帳》《阿蘭陀船荷物売立寄帳》など7種の帳簿を,暦の年度に従って仕分け表題したもの。唐・蘭船の積荷品目・数量,売上品の数量・代価,輸出する日本商品の数量・代価などを克明に記帳する。1709-14年(宝永6-正徳4)の13冊を収める。江戸時代の外国貿易資料としてきわめて信頼度の高いものである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android