啄木鳥(読み)キツツキ

デジタル大辞泉 「啄木鳥」の意味・読み・例文・類語

き‐つつき【啄鳥】

キツツキキツツキ科の鳥の総称。スズメ大からカラス大まであり、ふつう森にすむ。一般に雄の頭部に赤か黄色の部分がある。指は2本が前向き、2本が後ろ向きで、鋭い爪があり、爪と堅い尾羽で体を支えて樹幹に垂直に止まる。強堅なくちばし樹木をつつき、長い舌で中の虫を食べる。日本にはコゲラアカゲラアオゲラクマゲラなど10種が分布。けら。てらつつき。たくぼく。 秋》「―や落葉をいそぐ牧の木々/秋桜子

けら【啄鳥】

キツツキ別名

けら‐つつき【啄鳥】

キツツキの別名。

たくぼく‐ちょう〔‐テウ〕【×啄木鳥】

キツツキの別名。

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精選版 日本国語大辞典 「啄木鳥」の意味・読み・例文・類語

き‐つつき【啄木鳥】

〘名〙 キツツキ科に属する鳥の総称。くちばしがきわめて強堅で先がとがり、樹木をつついて穴をあけ、中にいる昆虫を食べる。足の指は前後二本ずつで鋭いつめがあり、樹幹に垂直に止まることができ、尾羽は堅くて体を支える働きをする。森林にすみ、樹幹にみずから巣穴を掘る。種類によって大きさや羽色は異なるが、一般に雄の頭頂は赤い。日本にはアカゲラ、アオゲラ、クマゲラなどがいる。けら。けらつつき。てらつつき。きたたき。たくぼく。たくぼくちょう。《季・秋》
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)雲岸寺「木啄も庵はやぶらず夏木立」
[語誌]古くテラツツキと呼ばれ、室町時代にケラツツキの称を生じ、両形が行なわれたが近世になってキツツキが現われ、主としてこの三つの語形が併用された。近世末以降キツツキが標準語形となる。

けら‐つつき【啄木鳥】

〘名〙 鳥「きつつき(啄木鳥)」の異名。《季・秋》
源平盛衰記(14C前)一〇「今の世までも天王寺には啄木鳥(ケラツツキ)の来る事なしといへり」

たくぼく‐ちょう ‥テウ【啄木鳥】

〘名〙 鳥「きつつき(啄木鳥)」の漢名。〔易林本節用集(1597)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「啄木鳥」の解説

啄木鳥 (キツツキ・ケラ)

動物。キツツキ科に属する鳥の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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