善業(読み)ぜんごう

精選版 日本国語大辞典 「善業」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ごう ‥ゴフ【善業】

〘名〙 仏語。よい果報を招くもととなる十善などの身口意(しんくい)行為。ぜんぎょう。⇔悪業
※大般若波羅蜜多経巻二六七跋‐神亀五年(728)九月二三日「読誦者蠲邪去悪、披閲者納福臻栄、以此善業資」
徒然草(1331頃)一五七「仏前にありて数珠(ずず)を取り、経を取らば、怠るうちにも、善業おのづから修せられ」

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デジタル大辞泉 「善業」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ごう〔‐ゴフ〕【善業】

仏語。よい果報を得る因となるべき行為。五戒・十善などの行い。⇔悪業あくごう

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世界大百科事典(旧版)内の善業の言及

【善】より

…【島田 虔次】
[インド]
 日本で用いられる〈善〉という言葉は,しばしば仏教語としての善である。これは,サンスクリットの〈プニヤpuṇya〉とか〈スクリタsukṛta〉などの漢訳語であり,いずれも〈善業〉のことを指している。(カルマン)というのは,直接には外的な行為のことであるが,同時に,その行為が残す,実体ともいうべき潜在的な力のことも意味する。…

※「善業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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