喜多川歌麿(初代)(読み)きたがわ うたまろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「喜多川歌麿(初代)」の解説

喜多川歌麿(初代) きたがわ-うたまろ

1753-1806 江戸時代中期-後期浮世絵師
宝暦3年生まれ。鳥山石燕(せきえん)にまなぶ。版元蔦屋(つたや)重三郎にみいだされ,狂歌絵本で頭角をあらわす。寛政期に大首絵を美人画にとりいれ,独自の様式を確立する。文化元年「太閤五妻洛東遊観之図」が幕府にとがめられ入牢,手鎖の刑をうけ,文化3年9月20日失意のうちに死去した。54歳。本姓は北川。名は信実。字(あざな)は豊章。別号に石要,木燕,紫屋など。作品に絵本「画本虫撰(えほんむしえらみ)」,錦絵「婦人相学十躰」,肉筆画「更衣美人」など。
格言など】予が筆料は鼻とともに高し(自ら画才を自慢して)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android