喝破(読み)カッパ

デジタル大辞泉 「喝破」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぱ【喝破】

[名](スル)
大声でしかりつけること。
「『返事をしないか!』と江間君の―した時」〈独歩第三者
誤った説を排し、真実を説き明かすこと。物事本質明言すること。
「思うままに―す可き適当のことばを」〈蘆花黒潮
[類語]断言確言明言言明言い切る道破言い放つ言い張る言い通す言い続ける突っ張る公言宣言立言直言

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喝破」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぱ【喝破】

〘名〙
① 大声でしかりつけること。
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉温泉場日記「『此頃学士は何と意気地が無からう。〈略〉全(まる)で咄にならぬノウ』とのッけから喝破して」
② 誤りを正し、真実を説き明かすこと。物事を見抜いてはっきりいうこと。
※黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「思ふままに喝破す可き適当の辞(ことば)を東老人は得なかった」

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普及版 字通 「喝破」の読み・字形・画数・意味

【喝破】かつぱ

説破する。

字通「喝」の項目を見る

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